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秋晴れに恵まれ、R117を北西に進み、最上川を渡り更にR345で東へ。鳥海山のなだらかな稜線が海へと流れ落ちる。更に進み酒田市の北側、八幡地区へ。

ポツンとある標識を頼りに左折すると”御瀧神社”がある。直ぐ奥に、”開運出世の滝”がある。滝壺の中央の岩の上に、「不動明王」と字が彫ってある白い石版がある。

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川を渡り、岩によじ登り、その石版に滑らないように摑まり、真上からたたきつける滝を見上げた。

水しぶきが顔にかかるが、迫力ある風景だ。酉年生まれの干支の守り?は、「不動明王」となる。

ちなみに、標識が小さくひとつあるだけで、迷わずこれたのは「一休」さんのおかげ。これも開運の兆しかな。

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車で更に、北に進むと、「玉簾(たますだれ)の滝」がある。落差63メートル。

千年を超える杉の巨木の間を進んでいくと突然視界が開け、目の前に女性的な優美な滝が現れる。そこだけが、青い光が光っていて幻想的。

陽の光で、玉の簾のように見えるのでこの名前がついた。

断崖に囲まれた直瀑は、光線の色が刻々と変わる。最近雨が少なかったせいか女性的に繊細な水の流れだ。

それでも真下にいくと真上から意外に強い風も一緒に吹いてくる。水が飛び出し、雫となり、あちこちの岩肌にぶつかりながらも落ちきると、川に戻り、流れていく。

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生まれ死んでいく人の世の流れに、風景をダブらせながら暫く見ていた。前世、今世、来世。今世がこの滝なら、落下の勢いがかなり増したあのあたり。一週間を短く感じるはずだ。

観光の訪問者たちは、皆一様に去りがたいようで、暫く腰を落として同じように見ていく。

一休さん太陽に、近くに立つ巨木に両手をあて、巨木に自然の恵みをこれまでとこれからの長い年月与え続けてくれ「ありがとう」って感謝するといいよ、と教わった。いろいろ教えてくれる。昨日拾ったQピーちゃんの化身かな?

樹に顔を押し当てていると、中心から鼓動してくるような千年の生命の神秘のを感じた。