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夜が明けると、ガラスブロックの壁面一面が結露で真っ白になっていた。冷え込みも、昨日までよりも数段強い。

陶芸の先生の小屋に行き、今年最後の粘土いじり。最近、煮物や鍋物など、自炊も楽しくなってきたので、自分用に、玉ねぎやジャガイモを乗せて置く器を作った。

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落ち葉の葉脈で模様をつけようと外を見ると、雪が舞っていた。

ジムの帰り、一段と寒くなった中、道路脇の暗がりで老女が普通の2倍ぐらいあるリアカーの側でゴソゴソしていた。

魚売りだろうか。この寒くて暗い中、売れ残りを整理しているのか。そうであれば、おかずに1匹買っていこうかと自転車で一旦とおり過ぎたが引き返した。

魚でなく、野菜だった。野菜も買って食べようと話をしていると、嫁にきて60年ずっと野菜を作ってきて、その日に取れたものしか売った事はないという。なんと80歳!

ここから、車でも15分はかかるところから、週2回、リアカーを引きながら着ているという。
これから帰ると夜9時過ぎるのではないか。

単身だから適当な量でといったのに、300円で山ほど分けてくれた。一人で食べきれないので、途中先日の同期のマンションにより、半分子にした。

土がついたままの直径3センチのネギ、小松菜も葉がスーパーのものより大きくしっかりしている。包丁で切るとさくっさくっと小気味良い音がする。ネギは鮭と一緒に味噌汁に、小松菜はおひたしにした。

ジム通いがひ弱に感じられ、彼女の逞しい人生に、ただただ感動した。
田舎で米を作り、送り続けてくれる義母を思い出した。