意外と切花は長持ちしている。ホワイトデーのお返しにとあれから、また別の花屋に行った。
まだ、特別な時ぐらいしか、花屋には行かないが、これからは自分のために気軽に日常に花を買うのが流行るよな気がする。
花を見ているだけで楽しくなる女性と違い、ポツンと飾ってある切花に、男は孤高とか、生命力とか、何か意味を付けたがる。
「同期の桜」などの言葉を思うと、男は無常観をもって花を愛でる性格なのかもしれない。
そのせいか、ふと日本の自殺者数が3万人超ということを思い出してしまった。長崎の原爆での死者が7万人だから、2年数ヶ月でこの悲劇的な数字と並んでいることになる。一日約100人。死に至らない破壊的な状況の人は底辺に広がる。
昔はもっと死は身近で、その為に命の尊さを知ったというが、こんな数字を見ていると今の時代でも死は身近。だから・・・。
切花を社宅で一人眺めていて、ふとそんな事を考えてしまった。
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