今日は父の命日だった。もう20年。その前の10年も植物人間だった。

人は親を選らんで生まれてくるともいう。なぜ父を選んで生まれてきたのだろうか。親父と酒を飲んで話した記憶はなく、思春期特有の一種の緊張感をもって、反発して接していたのが、最後の交流だった。

いつも年端もいかない父子の関係で、対応な人間同士の付き合いは年齢的になかった。

嫌いではなかった。戦争に2度も行っている。体格もよく、強かった。2枚目で酒も強かった。豊かな子供時代とは違いその後の人生がうまくいかずイライラしていたのも、それを乗り越えようとしていたのも子供心に感じていた。

部屋で父に感謝の祈りささげたあと、夜10時近かったが、ジムでいつものように、汗を流した。

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