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NPO法人読書普及協会設立4周年記念イベント「あなたに逢いたい」~一期一会の出会いで人生は磨かれていく~が札幌であり、滞在時間4時間の旅でしたが、その記念講演・植松努氏~宇宙ロケットに夢をのせて~で、感動し!涙しました。

北海道芦別に生まれ、学校の進路指導の時に「お前、将来の夢は」と言われ、「ロケットを飛ばしたい」と言ったところ、先生が「おまえ芦別に生まれた段階で無理だ」と言われ・・・そこからスタート。

94年に航空宇宙関連企業を退社し、父親と平原で家業の植松電機(車の電飾品点検修理)をやっていたが、今では、宇宙開発ベンチャー「カムイスペースワークス」を産学共同で設立し、ロケットエンジンや小型人工衛星の開発を行っている、凄い企業をやっている。

米国からは「宇宙遊泳観光の事業家に最も近い」と評価されている。

植松さんの生き方、考え方が、正義、負けん気、情熱、子供たち、北海道を思う愛情が凄くかっこよく講演の後半は涙が出てきました。

「やったことがない」:世の中やったことがない事だらけ。だから「できない」ではなくやればいいんだ。

人に「どうせできっこない」「あんたには無理」:言葉で人の可能性を奪うことは生きたまま殺しているのと同じ。

子供に「将来何になるのか」:夢(大好きなこと)と仕事(社会に役立つこと)を一緒にしては駄目、ひとつにすると、悪い結びつきで、就職雑誌で仕事を選んでしまう。夢をなくす。

夢はひとつじゃ駄目。沢山あったほうがよい。ひとつくじけてもへこたれない。

「理想は北極星のようなもの。手が届かないかもしれないが、あきらめると西も東も分からなくなる。」

「言い訳せず行動する」

彼の会社には2,30人の従業員がいるが、大学卒は2名。後は地元の中卒でラーメン屋や焼肉屋で働いていた子で、英語も30点ぐらいの成績の子。

それが、いまや宇宙工学の専門書を読み、米国で専門家と意見を交わし、ロケットエンジンを作る。

会社の稼働率は100%を目指すから、忙しいだけで仕事をした気にさせ、次のことを考えない。売れない、消費期限が切れるのを承知でドンドン世に不必要なものを送り出すのが今の現状。

仕事に魂をこめない。のめりこんでいる人は海外でも通じあう。のめりこまない人は日本人同士でも通じない。

企業はそんなスペシャリストを欲しているのに、学校が標準的な人しか作らない今の時代。

でも、そこであきらめず、本を読んだり、努力する。行動せずにあきらめている人がワイドショーなんかを見て自分より不幸な人を見て、時には攻撃する。

向上、やってみることから逃げて、そんな攻撃的な発言で問題を摩り替えている。(私も、落ちているゴミを何か損するようで拾いもしない人は会社で偉そうなことを言っても、信じません。)

世界にひとつだけの花、オンリーワン音符なんて嘘。花屋に並ぶまでにどれだけの花が間引かれている事か。

努力が軽んじられる世の中であってはいけない・・・。

植松さんは子供たちを工場に呼び、既に4000円するロケットのおもちゃをこれまで4000発も提供し一緒に作っている。

人の可能性をうばう社会を何とか変えたいと努力を続けられています。

武士道を愛する人です。