『死国』など、ホラー小説の作家、坂東眞砂子さんが亡くなられた。

発表当時、以前、住んでいた高知出身、同い年ということもあり、

読後のファンレターを送った。

イタリアに留学し、建築を確か勉強されていたせいか、

構成は、設計図のように緻密に感じた。

『映画になるといいですね』 

その後、映画になり、やっぱり怖かった。

四国をゾンビ呼ばわりするのかという意見も

あるようだが、死国は、彼女の造語ではなく、

四国の図書館に以前から、霊場があるせいか、そのような観点、

死国と題した研究書物も置いてあったように思う。

『35歳になって人生がA面からB面になった気がします』 (もう、20年前)

暫くしてから、坂東さんから、返事が来た。

『今は、CDの時代ですから、A面も、B面も、関係ないですよ』 

返事が来たこと、一瞬でも、正面からの返事であったこと、

前向きに捉える感性に、

感動を覚えた。

ご冥福をお祈りします。